幸せな美しさを願って

過日大分へ日本福祉文化学会の別府大会に、ゲスト講師として参加しました。
{「美」認知症になってもきれいでいたい}という難しいテーマです。

認知症と聞くと、まだ関係ないわと思っている30代、40代の方が多いと思います。
実際に42歳の方で認知症になった人を、特養老人ホームで出会ったことがあります。

とても美人さんで見るからに、几帳面なかたのように見受けられます。
ひざ掛けやショールの縫目を、きちんと合わせてたたむしぐさをいつもされています。
ご主人が来ると、わかるのか化粧療法を受けるとご機嫌です。

そんな光景を見ていると幸せだった夫婦の生活が目の前に浮かんできます。
それが故にお二人の姿を見ていると、哀しくなりました。
ある日突然彼女は夫のことが、解らなくなってしまったそうです。

この方は綺麗好きで、何事もきちんとちゃんと、しなければ済まない性格だった。そのうえ、、夫に口答えをしたこともない良妻賢母でした。とご主人が話されていました。
本当に自分らしく生きてしあわせだったのかしら?

自分らしく生きることは、今、ここにベストを尽くす喜びが周囲への、自然な愛(和)のもとに、自分らしい自己を生きぬけることだそうです。(脳科学者茂木健一郎氏)

生命の質の向上は、光のあるいのちであれば、認知症にはならないことになります。

まずは美しくいるために、自らが心地よいこと、自分を大切にすること、顏を大切にすることができてこそ、家族や社会のために役に立つ、生きがいのある自分を育てることですね。



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