ツィギーのメイク

そばかす、やせぽっち、アニメに出てくるようなプロポーションとメイクが特徴的なツィギー。
この時代は西洋化が進み、日本にもツイギーは来日しました。ビートルズの来日から2、3年後だったと記憶しています。

今でもセンセーショナルで新しいかっこいいという言葉がはまり言葉だと思っています。
サイケデリックなプリント模様や幾何学的な模様のファッションにベリータイトでショートカットのヘアースタイル。
ペイントタッチのメイク、目の周りに花や星、緑の植物の弦るものを描き、アシンメトリーにメイクをする。

片方のアイメイクは大げさなダブルラインで極端に目じりを下げ、ボトムのまつ毛もわざとらしくアイラインでまつ毛を描く。上のまつ毛はつけまつげを大げさにつけるこのパフォーマンスが新鮮でした。

このブログを書くために改めてツイギーのモデルポーズを見て心が躍った。当時を思い出してドキドキしたのです。
気持ちは年取らないので自由な気持ちでいることが大切ですね(^^)

眉の下のハイライトをパールアイシャドウで濃く彌弓骨を強調して肌色は白目でチークはほぼ使わないで肌色全体を一色で平面的にすることで線的なポイントメイクが引き立つのです。

このファッションを産みだしたのはあのロンドンのマリークアントでした。彼女はファッションリーダーとして活躍していましたしツィギーを使うことでクレヨンのメイクを発表しました。本当にクレヨンの形をしていて確か7色入っていたと思います。

そのクレヨンで花(フラワー)をお絵かきのように塗るのですから、単なるコスメだと一回で使い終わってしまいますからさすがにロンドンは世界のエキセントリックなファッションを産みだす土壌を持っています。

常に哲学的な街だと私は思っています。(ヴィヴィアンウエストウッドのような人材もその当時20代半ばだったはずです)

リップは白っぽくパール系か彩度の低い明るい色を使いますから病的に見えるのです。それが線的なリアルなペイントメイクには顔を無視したかのような、無表情を表現したのかもしれません。

アート的に面白い時代で若者が主張としてファッションを大きく使った背景があります。

<遊んでいて自由で好きだなー>

頭にフィットしたヘアースタイルがデザイン的な要素を見せないのでメイクやファッションの色、形、素材がとても主張しています。
新しい素材によって経済は急成長していったのです。

デリケートさには欠けるのですが大胆で大らかな気持ちになる時代の空気でした。大阪万博の太陽の塔やアンディ・ウォーホルの表現も同じ時代を生きた共通の匂いを感じます。



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