虹のトンネル

東京から中央高速をHONDAのシビックが発売されて間もない頃、

サンルーフの小さいシビックは家族4人がゆったりとは言えない広さの車内はカジュアルで若々しい感じがして好きでした。

友達から借りて蓼科の貸別荘に行く途中のことです。

雲一つない青空は晴ればれとした気持ちにしてくれるものです。

子供たちははしゃぎすぎておもちゃを取り合い、にぎやかなものでした。

富士山が見えてくると韮崎のドライブインで食事タイムです。

韮崎のドライブインに入った途端、大粒の雨が降りだしました。

スコールのような雨は、沖縄やグアム島などで、よく遭遇したあのときの雨と同じ匂いでした。

誰も車を走らせる気配がないのに、なぜか私たちだけは走り出したのです。

少し走ると虹のトンネルが目の前に表れ、異空間にいるような錯覚になりました。

ジブリのアニメのような光景を目の前にして、かってにジブリワールドだと思うと楽しくなりました。

そして映画のセットのような、虹のトンネルは特別なものになった気がします。

人間は捉え方、感じ方で心の状態を切り替えられるものなのですね。


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