家庭でお茶作り
私の母は家族の飲むお茶を、一年分6種類も毎年作っていました。
柿茶、枇杷茶、クコ茶、ハブ茶、麦茶、ナタ茶
たくさんの種類があったけれど、一番好きなのは柿茶でした 。
柿茶はビタミンCを多く含み殺菌力が高く粘膜を丈夫にする効果が
お茶作りは毎年、 母の横で手伝いをしながら収穫の喜びや労働の楽しさを教わりまし た。
また季節の恵みの利用法から、”勿体ない”や”おもてなし” の精神は、自然との共生の中で生まれたものなのでしょう。
生活の中で当たり前に身についていくものでした。
生きる感性が培われる幼い時期に、舌の上で愛情のこもった自然の 恵みを口にしてきたことは私の財産になっています。
先祖代々から伝わっている年中行事を手間暇かけて、 母は何のためらいもなく体を動かしていました。
食品をストックする倉庫は、 手作りのものであふれていたことを思い出すと、 今頃になって母の愛情をしみじみ感じています。

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