マリーアントワネットのベルジュールハット

映画、「マリーアントワネット」をご覧になった方は多くおられると思います。そのファッションリーダーは、今でいう先取りをして試してく過程を楽しみながら、感性豊かな贅沢なお姫様から新しいファッションが生まれ、今のパリのファッション界にも影響を残しているひとつとしてベルジュールハットを紹介したいと思います。

麦わら帽子には、野バラや矢車草、可憐な野の花が飾られその帽子のことを、ベルジュールハット（羊飼い風麦わら帽子）と呼ばれるようになりました。

フランス18世紀後半マリーアントワネットはきらびやかな、ベルサイユ宮殿では、大きく縦に結い上げたヘアースタイルはドレスのスカートは左右にはりだし大きく、ドアーを通るのも困難なくらいの王妃然とした装いをしていました。




王妃は贅沢三昧をしつくして、宮殿の窮屈な生活に嫌気がさしていました。
そんな彼女は離れのプチトリアノンに抜け出して、そばに作った田舎の家で、羊飼いの女に紛争して羊飼いごっこをして楽しんだのです。

ここではシルクのドレスを脱ぎ捨てて、白い木綿のシュミーズのようなドレスに着替えて、野の花々を飾ったカジュアルな麦わら帽子をかぶり、羊を飼い、ニワトリに餌をあげることが楽しみになっていった。

それまでかぶっていた繊細な手工レースボンネットから、田園風な庭の散歩用や日焼け用の麦わら帽子がかぶられるようになったのはイギリスファッションを、いち早く取り入れたマリーアントワネットは、素晴らしいファッションリーダーだったと思います。