東京家族
山田洋二監督の東京家族を観ました。
小津安二郎監督の作品をリメイクした山田監督の肝いりの作品のようです。
小津監督の東京物語は私も8回くらいは見ていると思います。
小津監督が昭和30年代東京タワーが建ち今の天皇様のご成婚のころの日本です。
どうしようもない、やりきれない日本人に対する想いが山田監督によって、いよいよ日本人が日本人ではなくなってしまいそうな21世紀の絶望的な悲鳴のような物語です。
私自身バブルが終わり、物理的なことばかりを優先する小利口な人たちを軽蔑していましたからこの映画は胸がいっぱいで、胸にいっぱいに溜まっていた涙があふれてきました。
広島から高齢の両親が初めて東京へ出てくるのですが、子供たちの生活を見届けたい気持ちとそれなりの決心があり、予感みたいなものに動かされていることを表現しています。
いつもの生活をそのまま、本音の生活を見て、聞いて家族を実感したいことだと思います。
泊まる当てもない状況になった夫婦が別々の行動をとることになり現実を知ることになるのです。
世間の価値観でいうと、出来の悪い末っ子の息子役(妻夫木聡)のアパートにお母さん演ずる吉行和子さんが池袋の先まで横浜から出かけていきます。
掃除や食事の世話をするのですが結構片ずいていることから、恋人の話になるのです。
そんな場に蒼井優演ずる彼女がやってきます。
誠実で働き者、正直な健康的な女性です。見ていてとてもすがすがしい女性です。
カッコつけずに息子は彼女を紹介します。
定職もない息子を信頼してくれている彼女の本音を知ってお母さんはすっかり信頼して末永く息子をお願いするのです。
うまく表現できませんが、正直に生きる慈愛の心は人とをつなげていく力があるように思います。
どんな高級ホテルやレストランに招待されても真心がないと歓びが湧き出てきません。
地にしっかり足をつけて隣の人と善なる暮らしは、広島の生活は遠い親戚より近所の他人といわれるように損得を抜きにして、隣近所と助け合って共に生きる日本人の暮らしは矛盾する歓びを抱えて、支えとなってお父さんは生きていくのでしょう。
日本中の家族とは東京に一点集中した都市はこの国の形を何千年と続いた家をたったの60年で壊れてしまったのでしょうか?私の九州の家もそんな末路です。

東京駅全景 Panorama of Tokyo Station / Yuya Sekiguchi
小津安二郎監督の作品をリメイクした山田監督の肝いりの作品のようです。
小津監督の東京物語は私も8回くらいは見ていると思います。
小津監督が昭和30年代東京タワーが建ち今の天皇様のご成婚のころの日本です。
どうしようもない、やりきれない日本人に対する想いが山田監督によって、いよいよ日本人が日本人ではなくなってしまいそうな21世紀の絶望的な悲鳴のような物語です。
私自身バブルが終わり、物理的なことばかりを優先する小利口な人たちを軽蔑していましたからこの映画は胸がいっぱいで、胸にいっぱいに溜まっていた涙があふれてきました。
広島から高齢の両親が初めて東京へ出てくるのですが、子供たちの生活を見届けたい気持ちとそれなりの決心があり、予感みたいなものに動かされていることを表現しています。
いつもの生活をそのまま、本音の生活を見て、聞いて家族を実感したいことだと思います。
泊まる当てもない状況になった夫婦が別々の行動をとることになり現実を知ることになるのです。
世間の価値観でいうと、出来の悪い末っ子の息子役(妻夫木聡)のアパートにお母さん演ずる吉行和子さんが池袋の先まで横浜から出かけていきます。
掃除や食事の世話をするのですが結構片ずいていることから、恋人の話になるのです。
そんな場に蒼井優演ずる彼女がやってきます。
誠実で働き者、正直な健康的な女性です。見ていてとてもすがすがしい女性です。
カッコつけずに息子は彼女を紹介します。
定職もない息子を信頼してくれている彼女の本音を知ってお母さんはすっかり信頼して末永く息子をお願いするのです。
うまく表現できませんが、正直に生きる慈愛の心は人とをつなげていく力があるように思います。
どんな高級ホテルやレストランに招待されても真心がないと歓びが湧き出てきません。
地にしっかり足をつけて隣の人と善なる暮らしは、広島の生活は遠い親戚より近所の他人といわれるように損得を抜きにして、隣近所と助け合って共に生きる日本人の暮らしは矛盾する歓びを抱えて、支えとなってお父さんは生きていくのでしょう。
日本中の家族とは東京に一点集中した都市はこの国の形を何千年と続いた家をたったの60年で壊れてしまったのでしょうか?私の九州の家もそんな末路です。
東京駅全景 Panorama of Tokyo Station / Yuya Sekiguchi


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