Yves Montand イブモンタンの南海まりさん

あの震災の辛さから乗り越えられたのはイブモンタンの衣装やヘアーメイクのトータルクリエイターとして 関わらせていただいたおかげが大きいと思っています。

パンフレットの撮影でマリリンモンローのヘアーは鬘あわせと一目見て違ったものだったので、
担当の技術者に問うて聞いてみたら、本人は少しも気にしていない様子でした。

「えーどうしよう」って心の中で一瞬思い、とっさに鬘のかぶり方を右下がりにかぶせ、モンロー独特の立ち上がった前髪を(ステーム)を立て何となく整った。

メイクも50年代のイメージにするには極端なアーチ型のアイブロウとリップが決めてなのです。
唇からはアウトカーブに1ミリ位はみ出してセクシーに仕上げなければモンローにならないのです。

モンロー役の南海まりさんは謙虚なお人柄で「宝塚ではすべて自分でやるので何でも言ってください」とさりげなく伝えてくれた。本番の舞台は細かい打ち合わせをしてモンローの顏作りの練習をされ安心してなりきることができたのだと思います。

また、モンローにしてはまりさんはスリムな体型なので、バストの谷間には特に気を使われていました。

安奈さんは後輩たちの演技から衣装に至るまで気にかけて下さり歌の仕上げは特に厳しかった。
井上順さんと絡む場面があり、緊張したまりさんを井上順さんのアドヴァイスで客席から笑い声が聞こえるくらいコメディーなシーンが見事に演じられた。

本番のまりさんは日ごとにモンローになりきってセクシーで綺麗でした。
この時代のファッションはウキウキして楽しくなりますね。






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