高齢者の装いを考える 装い 3-1
Point
◆綺麗な色や柔らかい素材など,年齢を召すほど映えて似合います。
◆おしゃれは教壹であり,コミュニケーション手段の一つ。
◆スカーフやアクセサリーなどの小さいもので,負担にならないもの,誰にでもできるものから始めることが大事。
◆周囲の人がその「装い」を評価し,ほめることが何よりも菫要です。
高齢書の装いを考える
敵のお化粧,ヘアメークを経ると次は「装い」です。皮虐の表面や全体から水分がぬけて乾いた状態になっていくのが老化ですから,言い換えると老いるというのは枯れるということです。
枯れ木に花を咲かせるではないですが,お年寄りには,綺麗な色の衣服,柔らかい素材の衣服を着てもらうのがよいと思います。
若い時よりも軽い素材だったり明るい色だったりするものの方がマッチしやすいのです。
さくら苑でのセラピーを始めて半年くらい綴ったときに,顔やヘアだけではなく,着るものをどうすればいいかと考えました。
高齢者の場合,ただ着ているということになりがちですので,まずスカーフを使って顔の周りを明るくしました。例えば,肌触りがいいシフォンやジョーゼットの綺麗な色、ベールトーンからビビットな色目のスカーフを巻くだけで大分印象が変わります。全体の洋服を変えてしまうというのは,費用面で負担になりますし,たとえ色や素材が良くてもデザインが着にくいものがあったりします。
そういう意味でスカーフであれば,値段も安いですし,顔の周りに巻くだけですので,誰にでも簡単に身に着けることができるのでお勧めです。
真っ白な毛髪の方であれば,綺麗な色が非常に優しく,柔らかくマッチします。
黒髪の場合,柔らかい色やビビッドな色を持ってくると、とてもきつくなりますが,髪の毛が白くなって顔もシワやたるみが目立ってきたときには,若々しい色,赤ちゃんが着るような色や綺麗な色が非常にバランスをとってくれるわけです。
装いについては,欧米の高齢群がよい参考になると思います。
実際に彼女たちは年をとればとるほど綺麗な色を着るようになります。それは災い歴史の中で,自分を装い,綺腿にするという自己表現の重要性を学んできているからなのでしょう。
絲麗にしておくことで他人を不愉快にさせない,そして綺麗にしておくこと,つまりおしゃれは教養であり,それがコミュニケーション手段の一つだと社会全体が認識しているからだと思います。
一方,日本のネ|会では,男の色は何色,女の色は何色などと決め込んだり,お年寄りなのだからこの色,と言って地味な色を着せたりしてしまうところがあります。
そういう片寄った美意識から,お年寄りは綺麗な色の衣服を着ることに抵抗をもってしまうのです。
ただ,さくら苑の場合は,一般のお年寄りに比べて抵抗なくいろいろな物を着ることができます。老人ホームに入っていないお年寄りに比べて,色やデザインが自由な装いをしているように思います。
出典:矢野実千代(2000) 『高齢者のコスメティックセラピー』一番ケ瀬康子監修,一橋出版

◆綺麗な色や柔らかい素材など,年齢を召すほど映えて似合います。
◆おしゃれは教壹であり,コミュニケーション手段の一つ。
◆スカーフやアクセサリーなどの小さいもので,負担にならないもの,誰にでもできるものから始めることが大事。
◆周囲の人がその「装い」を評価し,ほめることが何よりも菫要です。
高齢書の装いを考える
敵のお化粧,ヘアメークを経ると次は「装い」です。皮虐の表面や全体から水分がぬけて乾いた状態になっていくのが老化ですから,言い換えると老いるというのは枯れるということです。
枯れ木に花を咲かせるではないですが,お年寄りには,綺麗な色の衣服,柔らかい素材の衣服を着てもらうのがよいと思います。
若い時よりも軽い素材だったり明るい色だったりするものの方がマッチしやすいのです。
さくら苑でのセラピーを始めて半年くらい綴ったときに,顔やヘアだけではなく,着るものをどうすればいいかと考えました。
高齢者の場合,ただ着ているということになりがちですので,まずスカーフを使って顔の周りを明るくしました。例えば,肌触りがいいシフォンやジョーゼットの綺麗な色、ベールトーンからビビットな色目のスカーフを巻くだけで大分印象が変わります。全体の洋服を変えてしまうというのは,費用面で負担になりますし,たとえ色や素材が良くてもデザインが着にくいものがあったりします。
そういう意味でスカーフであれば,値段も安いですし,顔の周りに巻くだけですので,誰にでも簡単に身に着けることができるのでお勧めです。
真っ白な毛髪の方であれば,綺麗な色が非常に優しく,柔らかくマッチします。
黒髪の場合,柔らかい色やビビッドな色を持ってくると、とてもきつくなりますが,髪の毛が白くなって顔もシワやたるみが目立ってきたときには,若々しい色,赤ちゃんが着るような色や綺麗な色が非常にバランスをとってくれるわけです。
装いについては,欧米の高齢群がよい参考になると思います。
実際に彼女たちは年をとればとるほど綺麗な色を着るようになります。それは災い歴史の中で,自分を装い,綺腿にするという自己表現の重要性を学んできているからなのでしょう。
絲麗にしておくことで他人を不愉快にさせない,そして綺麗にしておくこと,つまりおしゃれは教養であり,それがコミュニケーション手段の一つだと社会全体が認識しているからだと思います。
一方,日本のネ|会では,男の色は何色,女の色は何色などと決め込んだり,お年寄りなのだからこの色,と言って地味な色を着せたりしてしまうところがあります。
そういう片寄った美意識から,お年寄りは綺麗な色の衣服を着ることに抵抗をもってしまうのです。
ただ,さくら苑の場合は,一般のお年寄りに比べて抵抗なくいろいろな物を着ることができます。老人ホームに入っていないお年寄りに比べて,色やデザインが自由な装いをしているように思います。
出典:矢野実千代(2000) 『高齢者のコスメティックセラピー』一番ケ瀬康子監修,一橋出版

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