裏伊勢神宮、宗像大社のみあれ祭

玄界灘の荒海を大漁旗をあげて180艙の漁船に守られ、毎年沖ノ島から卑弥呼の御霊は頓宮と言われる神様の別荘に一年に一度お戻りになるのです。
式年遷宮で裏伊勢神宮と紹介されて、パワースポットとして人気を集めている大社です。



海の交通の神様として朝鮮半島と九州の中央に当たる位置にあり、女子禁制の島としても有名になりました。

子供の頃から父は宗像大社にお参りに行くことを好んでいました。
今考えると、遠く古代からの伝承が、そういった行動をかきたてる意味があるような気がしています。

みあれ祭の当日、前日台風の影響もささやかれていましたから神湊の人たちは中止になることも考えていたようです。



2年前に皇太子殿下が参拝に来られた時も、朝の海は荒れていたのですが、不思議に空は晴れて式典に間に合うように自然になったと聞きました。

午前11時に神湊に到着の予定です。海岸線は地元の人たちで賑わいを見せ、出店が威勢よく立ち並んでいます。

神湊に御霊が到着する時刻を見計らって船着き場まで行って見ると、隣の威勢の良い夫人が卑弥呼の御霊を乗せた船の操縦を担当しているのはご主人だと得意そうに話していました。
幟の旗が白くパタパタと風に靡いています。



黄色い装束の人たちが、20人くらい乗っている姿が肉眼でも見えてきました。
この装束を着ている人たちは、神官ではなく頓宮式に神輿を担ぐ役目の漁師さん達で2000年近くも受け継いでいるのです。
このみあれ祭自体を生活の一部に暮らしている話がそばにあることは、考えてみれば当たり前なのですが、感動しました。

そして、ダイナミックな海と海岸線の松林に圧倒され大自然に酔って、そのパワーに圧倒されてしまいました。

いよいよ待ちに待った湊の船着き場で3女姫がそろいます。

頓宮式の行われる小高い丘まで歩いて登ります。宗像大社の宮司さんたちは古式ゆかしい衣装に身を包み20㎝はある高さの箱下駄をはいて登られています。



湊が一望できる小高い丘に小さな祠があり頓宮式が行われます。
式典の邪魔にならないように最前列で見学をさせていただき神道の懐の深さに感謝です。

頓宮式は初めてなのでとても感動と、興奮が入り混じってしまいました。

九州の空は穏やかな温かい風が、身体全身を包んでくれました。
目をつぶると10代の頃の、昔の光景が匂いとともに蘇ってくるようでした。
土地の持つ豊かさや大らかさは、このふるさとが世界中で一番だと幸せな気持ちにさせてくれたのです。

還暦を超えて化粧療法のパイオニアとして新しい実践をしていく勇気が湧いてきました。

みあれ祭の感動が伝わったら幸せです。



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