ブラウスの起こりは作業着

フランスやロシアの農民、労働者が着る上っ張りのこと。18世紀の終わりごろから衣服を汚さないために労働着として使われるようになったらしいのです。

農民、肉屋、配達人、それに、医者や画家などが作業着が必要になっってきました。

しかし、最近のブラウスは、シャツウエストとアメリカでは言っているし、シュミーズとかシュミゼと呼ばれることが多いフランス。
形の上からシャツは下着から中間着として発展していきました。



シャツとブラウスは生まれは違いますが、服装の時代の変化によって、カジュアル化が生んだ親しみやすい、日常的に取り込みやすいモノになって変化していったのです。

たとえば1840年ごろから現代に通ずるブラウスと共にジャケットも流行しているのは面白い。
1880年代にテーラードスーツが流行すると、さらにブラウスは組み合わせとして重要になるといった具合です。

同じころに、スポーツの熱が増してきて、テニスやゴルフ、自転車などを楽しむ女性が増えてきました。
男性のシャツを着て活動的に動くことでシャツは大きな展開を見せることに発展していきました。

20世紀に入ってココ・シャネルが日常着にしたのは誰もが知っている事実です。

元々カジュアルな服だったシャツは1920年代以降美しい絹の素材を使ってフォーマルな性格を見せるようになり、夜の場に通用するようになっていくのです。

ドレスに負けない存在感を装いに仕立てているのは、素晴らしいひと言だと思います。
また、ブラウスを豪華にすることで、ドレスよりもコーディネイトをしやすく、バリエーションが広がるのも面白いですね。

木綿のシャツはシャキッとした、ほかの素材では、まねできない清潔感があり、山本耀司さんや川久保玲さんの1980年代には、モノトーン調のブラウスとスカートの組み合わせは古いものが生まれ変わった印象が新鮮でした。