20年代のファッション

20世紀の初めは産業革命が起こり飛行機が空を飛び、汽車が煙を出して線路を走る。
電話で話ができるなんて考えられなかったことが始まりました。そのことで人々の行動の範囲が広がっていったのです。

チャールズチャップリンの映画、トーキーの時代に「街の灯」や「チャップリンの道化師」など社会を風刺したチャップリンならではの、感性と女性や子供に対する差別的な時代に、切ない恋心の純情を物語化しているのはご存知の通りですが、チャップリンの映画に出てくるマドンナの表情や、メイクやヘアーなどにもこだわりを見せた奇才チャップリンのファッションも見逃せない魅力の一つになっています。



余談ですがパールホワイトはチャップリンの恋人ともささやかれていた女優さんです。
この時代のファッションは女性の社会進出も始まり、機能的な動きやすいデザインに変化していきました。

その特徴的なのがスカートの長さです。モダンボーイやモダンガールと言われ装飾的なアールヌーボーからアールデコの構成主義の合理的な考えになってゆきます。




★ 20年代のファッション
肩から膝下までのまっすぐな幅のワンピ―スが特徴で、腰の部分に切り替えがありローウエストを強調したボックスプリーツなどで足のさばきを良くした活動的なデザインになっています。
女性らしいシルエットを出すために布地の素材はシルクデシン、シフォン、ジョージェットとレースいったエレガントなディテール感を表現しています。
キャップを被りヘアードレスと言われたドレッシーなヘアーバンド風のものです。



☆ 今でも白Tシャツにヘアードレスを組み合わせ、ボリュームのあるネックレスなどに花柄のプリントスカートなどを組み合わせるとラフでエレガントで素敵です。

また、アクセサリーはウエストまである長さのパールや硝子のネックレスを5連6連とすることで、ゴージャス感があり、より一層エレガントに見えます。
さらに、グローブ(手袋)はドレスの一部として考えられていたようで、シルクサテンやレース、レザーを用いて、手首のあたりには刺繍やカットレースを組み合わせたり、手工芸の伝統の贅も使われているのが面白いですね。

またこのような手作りのモノは人の温もりを感じさせてくれますし、手工芸の技術が残るのは後世に伝える財産にもなっています。

時々 一点豪華主義の装いをしている人を見かけますが、とても疑問に思っています。
全体をまとめるコーディネート(組み合わせる力)が大切です。洋服を選ぶとき顔に合わせますよね、その時顔が荒れていたのでは着る服は良く見えません。

 年齢が増すと顔立ちより肌の美しさが清潔で上品に見えるんです。


★ 20年代のヘアーメイク
ヘアーは横分けにしてフィンガーウエーブという波型のウエーブを、指で固定しながらセットをしていく技術は日本でも竹久夢二のイラストに出てくる耳隠しというスタイルで流行しました。

メイクの特徴はアンニュイで物憂げな表情をしています。それは、眉もアイライナーも目じりのラインが下がっていることです。

眉間(眉と眉の間)が広く顔の中心の空間もひろがっているので、のんびりとゆったりした顔つきに見えます。
このころのコスメはパウダーのアイシャドウはないのでメイクが濃くわざとらしい仕上げになっています。



ファッションがゆるーいエレガントのシルエットなのでとてもマッチしています。

リップはインカーブといって口角から中央の山が富士山のようなカーブをつけることが特徴で、イメージ的にはやや口角を意識して笑ったときに上がって見える感じです。

まったりゆるいメイクのデザインはリップのミステリアスな引き方がセクシーですね!
アフター5にでも楽しんで下さいね。


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