30年代~40年代のファッションとカフェ・ソサエティ

古きよきものも、、社交界も崩壊していたころ、いくばかりの生き残りが現れ、映画スターやゴシップ記者や様々な取り巻きたちの集団が社交の場をつくりました。
それは派手好きで、目だちたがり屋のバイタリティに富んだ人間の集まりで、カフェ・ソサエティと呼ばれたのです。

その集まりのスターたちの名声は仲間内にとどまらず広く世間に知られていったようです。
その中で極めつけはグラマー・ガール、ブレンダ・フレイジャーは17歳で、社交界をでレビューしました。



彼女はつつましそうに「こんなに騒がれることは何もしていないのです。まだ社交界にデビューしたばかりですから」
といったそうです。
毎晩たくさんの男たちと朝の5時まで踊り、カメラマンを見ればポーズをして見せる女優以上のスターでした。

ブレンダはこの時代の理想像であるグラマー・ガールの典型だったようです。
こんな解説をしている彼女のことを読んだことがあります。

10代の美しさは、青い果実や6分咲きの花のような魅力があります。
女性にとって透きとおるような肌、朱色の口紅、黒い髪、濃く引いた眉を鮮やかに、光って輝いていた様子が浮かんでくるようです。

生まれつき自分を魅力的に見せることを知っていたのでしょうか?
彼女の着るドレスは、肩ひものないイブニング・ドレスだったそうで、全国的に流行ったそうです。

21歳になれば400万ドルの財産を相続することは決まっていたそうですが、ウッドベリー石鹸の広告にポーズをとることを楽しんでいたようです。
お金だけではない魅力に自分自身が、その魅惑の虜になっていったのでしょうか?
ブレンダはこのころが最高の輝く時代だったそうです。



若くてキレイで有名になったりすると意外と不幸な人生を送る人が多いですね。

この時代の特徴はヘアースタイルです。ブレンダのヘアーに限らず、流行ると誰も同じ髪形をしている時代ですから、面白いことに素材の善し悪しが出てきます。
スタイルのデザインとしては、高さを出さずに横に分け、前髪はウエーブヘアーで肩まで内側に巻き込んだカールが、可憐なイメージを表現していますし顔の輪郭が綺麗に見えます。

髪の毛が柔らかく、細い人はピンカールで巻くと自然なカールが簡単にセットできます。

不況の影響か社交界の復活をさせたカフェ・ソサエティのブレンダが流行のリーダーだった事は確かですが時代を一時でも引き上げる力を持っていた女神だったかもしれませんね。

次回は30年代から40年代のソサエティを紹介します。



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