CHECK YOUR FACE!! 実践!求心顔と遠心顔のメイク・テク LESSON3 チークで小顔になる! ~実践メイク・テク~ 3-4

Pattern1
求心をより求心的に


もともと目が内側に寄った求心顔。眉頭を目頭よりさらに内側に描くことで、より求心的になっています。また眉山を高く描いて、日と眉山の間に距離を作り、そこにアイシャドーでハイライトを入れると縦が強調されることに。
この縦の強調によって、すべてがより内側に向くのです。一方、くちびるは、山は高く谷は深く富士山のようなインカープで、細く鋭角的な描き方。チークは頬骨に沿って縦長に入れると、これも縦を強調することになり、さらに求心的な印象を強めます。
こうしてすべてを求心的にしたことで、顔の外側の余白が大きく見え、骨格のフェイスラインが強く見えるように。このように求心的な顔は、男性的で強い印象を与えるのです。




~~~~~~~~~~~~~~~
目が顔の内側に寄った求心顔と、顔の外側へ離れた遠心顔。
それぞれが個性であり、魅力があります。ここではここまでレッスンしてきたテクニックを使って、それぞれの顔の個性を強調するメイクの仕方と、それを収まりよく補正するメイクの仕方をご紹介します。
その印象がどれだけ違うかを確認し、実際にメイクをするときの“ものさし"にしてみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~




Pattern2
求心を遠心的に


求心的な顔を遠心的に補正する場合、日の位置は変えられないので、眉頭を少し外側から描きます。形はなだらかなストレートで、眉山は側頭線のぎりぎり外側に持っていきました。
目頭近くには肌色に近いフラットなアイシャドーを入れ、目の上下には中央か黒目の外側あたりからアイシャドーとアイラインを太めの幅で強く入れます。くちびるは山谷の差をつけず、なだらかなストレートのアウトカーブで。チークは柔らかい色で、日の中央からアリキュラ、耳たぶへと横を強調して入れていきましょう。
この横の強調が遠心的に見せる秘訣。こうしてすべてを外側向きに作るとフェイスラインも小さく柔らかく、全体の印象が穏やかに、収まりよく見えるのです。



Pattern3
遠心をより遠心的に


目が外側に離れた遠心的な顔はフラットに見えがち。顔の外側にウェイトを置くと、より遠心的に見えます。
たとえば上下に入れたアイシャドーとアイラインを目尻で、斜め上に向かって一体化させるようにつなげると、ウェイトが置かれることに。眉頭を本来より1~2mm外側からストレートに描くことも同じ。
また、くちびるの山と谷を浅くし、アウトカープに描くことも横の強調につながります。さらにチークは、笑ったときに一番ふっくらと盛り上がるあたりから耳に向かって入れると、横が強調されて、よりフラットな印象に。
こうしてすべてを横へ強調して作っていくと、顔の印象は外へ外へと広がり、より遠心的でフラットな印象が強まるのです。



Pattern4
遠心を求心的に


遠心的な顔を求心的に収まりよく補正するには、まず両方の目頭を2~3mm中心へ出し、目と目を寄せて見せます。ハイライトをきかせると、より効果的。
眉も本来の位置より内側の、目頭の上あたりから描き始め、ストレートながら、やや眉山のエッジを立てて鋭角的に仕上げましょう。眉幅も短めにし、その相乗効果で縦を強調します。
くちびるは赤など強めの色を使い、山と谷をインカーブで富士山のように鋭角的に描いて。
チークも口をとがらせたときに頬骨が出るあたりに縦に入れます。こうして縦のラインを強調すると顔がシャープになり、収まりがよく見えるもの。そのうえ遠心顔ならではの柔らかさも引き立って、より魅力的になるのです。


出典:矢野実千代(2008) 『すぐ! メイクがうまくなる本-ぬりえでかんたんメイクLESSON』一橋出版


コメント