2001年宇宙の旅の衣装デザイン・ピエールカルダン

スタンリーキューブリックの2001年宇宙の旅のファッションをご存知でしょうか・・?
カルダンの衣装デザインの中で評価をを得た映画作品でもあります。



カルダンはイタリア生まれ、両親はフランス人。17歳から仕立て屋で働き初め、1945年にパリへ出てきてパキャン・スキャパレリ・ディオール店で働き、紳士服や舞台衣装なども手掛けていました。

1949年に独立して、今までにない新しい軸を打ち出して、宇宙的な斬新なモードを次から次へとクチュリエとしてモード界をリードしていきました。女性の服は大胆で、独特なシルエットはスカラップ、くりぬき、カートリッジプリーツ金属製のジッパーやベルト、ヘルメットのような帽子などから連想させられるものは未来的で、古代的だと感じていました。

その感性はスタンリーキューブリックの世界に誘われていたかのようでした。
2001年宇宙の旅の衣装デザインは、映像の世界で大きな役割を果たすのは当然ですが、大阪万博が終わり21世紀という世紀はまだ想像もつかない時代に、斬新かつモダンなデザインはファッション界の中でも新しいジャンルを見せられたという感じでした。
欧米人のようなプロポーションを備えていたなら、一番着てみたいファッションの一つでした。

そして、ユニセックスな紳士服は新鮮で新しい風を吹き込み、男性のおしゃれを目醒めさせてくれたような気がしています。

また、子供服や生活の日用品にまでライセンスビジネスを手がけた最初のデザイナーだったような気がします。
そこに関わるそばにあるものは、カルダンの世界を広げていく、稀な才能を持ったデザイナーです。



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