素肌力!EPILOGUE

大勢の人をキレイに、楽しくしてあげて、その喜ぶ顔を見たい――。
ただそれだけを願って仕事をつづけ、気がついてみると、35年が過ぎていました。

この本を読んで、さっそく努力を始めてくださったあなたの肌も、きっと明日からイキイキと輝き始め、それと一緒に心も明るく弾み出すはず。

そんなあなたに私が望むこと――それは1日1日を、そして一瞬一瞬を大切にしながら生きてほしいということ。

過ぎ去った過去にとらわれず、未来のことを考えすぎずに、”今”という時を充実させて過ごしてほしいんです。

たとえば過去を振り返ったら、今よりもっとぴちぴちの肌をした20歳のあなたがいるでしょう。
逆に、未来に思いをはせたなら、今より少しだけ大人びた顔のあなたが見えるかも。

確かに、人が成長のピークを迎えるのは20歳。あとは老化しながら生きるのが人間にとって自然なこと。

その自然な流れにさからうことなく、いつも”今”の自分をしっかり見つめ、ちゃんとかまってあげることが大事なんです。

そう、年齢を気にしてプチ整形やリフティングなどに走るのでなく、今この瞬間、この年齢の自分の魅力をよく知って、それを最高にキレイに発揮してあげなくては!

いつも自分らしくキレイにしていれば、気持ちもポジティブに弾むもの。そんな前向きな心がまた、さらにあなたの肌と表情を輝かせるんです。

逆に、自分をかまってあげず、キレイにしてあげなければ、心はいつかネガティブに。
これでは肌も表情も曇ってしまうでしょう。

だから、いつも”今”を楽しみながら、笑顔で過ごしましょうよ!

悲しい時や苦しい時、たとえつくり笑顔であっても、微笑めば不思議と心は晴れるもの。
どんな時も自分を愛し、明かるく笑っている人は、いつも自分の肌をベストな状態に磨いてあげられる人。

それができたら、あなたはいつだって心も体も最高にキレイでいられるはずです。

毎日、明日のお肌に会うのが楽しみ!
いつも、いつまでも、そんなあなたでいてください。

矢野(瓜生)実千代



出典:矢野実千代(2004) 『素肌力!-自分でつくる魅力の素肌』たちばな出版


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